We are the Makoto
友人の誕生日に向け、複数人の歌唱とパペット撮影を一つの映像へ統合したミュージックビデオ。
OVERVIEW
個別に収録された歌声と、共同制作したパペットやセットを束ね、参加者全員の存在が残る一つの作品をつくる。
ORIGIN
発端
友人の誕生日に向け、複数の友人が歌唱と制作に参加するミュージックビデオを企画しました。USA for Africaの「We Are The World」を下敷きに、参加者がそれぞれ歌手を担当し、本人の顔や使用アイコンのキャラクターをモチーフにしたパペットで映像を再構成しています。
IDEAL EXPERIENCE
目指した体験
単にメッセージを寄せ集めるのではなく、歌唱、イラスト、工作、撮影、編集という異なる参加方法を一つの映像へ統合し、贈られる本人だけでなく、制作に関わった人々にも共同制作の時間が残る状態を目指しました。
DIRECTION
複数人の制作を一つへ束ねる
参加者ごとの歌唱パートを決め、仮歌と歌唱表現の共有資料を用意しました。音源、立ち絵、撮影、美術、編集を並行して進めるため、Google Sheetsにタスク、締め切り、成果物、登場人物、香盤、クレジットを集約しています。
僕は監督として全体の判断を担い、歌割、仮歌、歌唱ディレクション、セットとパペット方式の設計、セット制作、完成音源のMIXを担当しました。立ち絵、パペット操演、カメラ、撮影補助、映像編集は参加者で分担しています。
VOCAL DIRECTION
歌唱ディレクション
本家のシンガー達の歌い方の癖や、発音の英語らしさを再現するために、歌唱指導動画を用意しました。
文字だけでは伝わりにくい発音や抑揚、フレーズごとのニュアンスを実演し、参加者がそれぞれの担当パートを確認しながら収録できるようにしています。
VISUAL DESIGN
パペットとセットの設計
多数の人物を限られた人数で同時に登場させるため、印刷したキャラクターを棒で操作するパペット方式を採用しました。事前に複数体を同時に動かす方法とセットの見え方を実験し、撮影時の操作負荷と画面内の密度を確認しています。
イラストの原画と仕上げ、操演、美術を分担し、撮影日にセットとパペットを組み合わせて各カットを収録しました。

STORYBOARD
原曲の構造を撮影へ変換
原曲映像のカット、登場人物、歌唱箇所を絵コンテへ整理し、パペットで再現するための動きや撮影上の判断を加筆しました。既存映像をそのまま模倣するのではなく、限られたセットと操演人数で成立する撮影計画へ翻訳しています。

RESULT
完成
2025年9月に制作を開始し、歌唱収録、工作、撮影、MIX、編集を経て、10月に完成動画をYouTubeへ公開しました。個別に制作された歌声、立ち絵、パペット、撮影素材を一つの時間軸へまとめ、参加者それぞれの担当が完成映像の中に残る作品となりました。
LEARNING
得られたこと
複数人制作では、完成像を説明するだけでなく、参加者ごとに異なる成果物と締め切りを定義し、それらが最終工程でどう接続されるかを共有する必要があります。企画、表現指導、美術、撮影、音源、編集を横断して判断する、制作ディレクションの実践になりました。
FACTS